姫野カオルコ周辺ブログ…運営&宣伝=KOGA工房

★小説家。嘉兵衛は漢字表記。「嘉兵衛」で「かおるこ」と読む。
 
ちょっと前のもの
 
昭和に学校に通った人に、イルカなごり雪、舟木一夫高校三年生、森昌子中学三年生
森昌子に『中学三年生』というのがありました。
昌子ちゃんは『せんせい』『同級生』『中学三年生』と、デビュー後3曲は学園もの路線。

同じ季節を歌った舟木一夫の『高校三年生』、イルカの『なごり雪』とちがって、今では、『中学三年生』はあまり聞かれないですね。

他の2曲に比べて、歌詞が、えらく単純(当時14歳だった彼女に合せたのだろう)。
でも、今となっては、あの単純な歌詞がなつかしいです。

小さな別れがあちこちに訪れる春。
他人にとっては「なんじゃい、そんなこと」かもしれないけれど、
そのときの自分には人生の崖に立たされたように悲しかった、
というような若い春も
あったではないですか?
今では年取った方々にそれぞれに。

終業式の季節には、この一冊を、贈ります。
装丁が何度か変わっていまして、↓は最後に変わった版。
『終業式』角川文庫
https://www.kadokawa.co.jp/product/200303000226/

既出の書評(公的媒体に出たもの)↓
https://himenoshiki.com/himefile/shugyo.htm
☆2010・3・10ブログ再アップ
高円寺の富士川食堂
高円寺の定食屋、富士川食堂。
味つけが濃かった。

富士川食堂の向かいにも定食屋があった。
「くじら定食」があった。

ここでは、よく「ハムサラダ定食」というのを食べてた。
ロースハムを扇形に切ったのがならんで、そこにキャベツがついて、マヨネーズがかかってるだけなんだが、

そしてそれだけなのに、
その店では一番高いメニューなのだが
(おそらくロースハムの原価が高くつくためであろう)
たまにむしょうに食べたくなるのだった。

桂田くん(中央線のもっと先の、滋賀県寮に住んでいた)と、
なぜか高円寺で会ったことがあって、
二人で行った。

桂田くんは「わし、くじら、好きなんや」とくじら定食を食べてた。

この二軒の定食屋のならぶのが、
エトアール街で、
駅から離れて進んだところに飲み屋があった。
(今もあるのかどうかは不明)、

この店に、
当時、「女性が抱かれたい男NO.1」に選ばれていた根津甚八
がよく来るというので有名だった。

私は行ったことはなかったが、
この店の前を通ると、根津甚八を思い出すのだった。

根津甚八といえば『黄金の日々』で人気があったのだが、
その前に……、まだそんなにブレークする前に……
山田太一の『男たちの旅路』に出ていて、
つぶやくように歌う歌手という役をしていた。

高円寺は、
私にはぜんぜん合わない町だった。

当時の高円寺は、
バンド少年の町ではなく、
新宿から一掃された●ク●が流れてきて、
多く住んでいて、
ぶっそうで、
夜は怖くて、一人で若い女性が歩いてはいけない、とよく注意された。

でも、そんなことより、
、どうも中央線の、
飲み仲間になるとスクラム組んで、
みたいな雰囲気が
(あくまでも当時の)

自分には(ひとりっこで鍵っ子なので)
合わなかった。

☆2009-10-09ブログ再アップ

昭和の風景を綴った短編集↓
『部長と池袋』
https://www.kobunsha.com/shelf/book/isbn/9784334768539
北区の幼稚園、小林多喜二、新橋スエヒロ

中川成夫(元・特高)は、戦後は高輪署長→築地署長と出世、旧区制時には滝野川区長になり、東映の取締役になり、そのうえ北区教育委員長になって、奥さんに北区で幼稚園を経営させているのですが、彼の肌の記憶はどういうしくみなんだろう?小林多喜二が自分の拷問で死にゆく感触が肌に記憶されていると思うのだが、そうした記憶を「削除」できる機能が彼には備わっていたのだろうか?そもそも「滝野川区長」という地名で小林多喜二を思い出さいのかな。新橋スエヒロの山県為三も。正義の聖戦(聖拷問)という自己洗脳をかけるのだろうか。



★2017.3.14ブログ再アップ
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モンティ・パイソン
昨日のブログに
《本屋大賞にぜったいならない青春小説。
https://books.bunshun.jp/ud/book/num/9784167920418

↑と、書いてあるのを見て、
モンティ・パイソンの何話(?)めかのエピソード(?)を思い出してしまった。

何話目だったっかなあ。
正確に思い出せないが、

黒人の男性の写真(バストアップの写真)が画面に出てきて、
ジョニー(ジョニーじゃなかったかもしれないが)だという。
「ジョニーは、すばらしい喉や音感、リズム感、歌唱力を持っている!」
と、紹介される。

1970年以前の映画の予告編みたいな
勢いのある口調で、ジョニーの紹介はつづく。

「ジョニーの歌には、ソウルがない!」
「全米でナンバーワンの黒人歌手!」
 
そして、手編みふうのセーターにベージュの、センターラインがはっきりしたスラックス、
といった洋服で、
ジョニーがにこやかに歌いながら出てきて、
「ソウルのないジョニー!」
と、はなばなしく紹介されて、
「がんばれベンジー」みたいな曲調の歌をうたうというエピソード。

青春小説『青春とは、』には、「泣けたー」がない。
「本屋大賞にはぜったいならない青春小説、『青春とは、』」
みたいだな、
と昨日のブログを見て思った。


よど号、ママ、
〜姫野嘉兵衛(カオルコ)

よど号ハイジャック事件の赤軍派が、
『あしたのジョー』を「明日のジョー」と書いたことよにより、
この事件に言及する人はみんな、
「明日のジョー(ママ)」と付けないとならなくなった。

「ママ」がわからない方は→こちらで。


我々は中3トリオの世代は、ジョーを「昨日」にしたんだよ。
声変わりしたり初潮がそろそろ来るって時に、
「あしたのジョー」だった存在が来たら、
そしたら思っていたのとちがった、と崩れていく、
という、
肉体の変化とイデアの崩れが同時に来た世代。
びっくりしてるうちに、ジョーが昨日になった。

少年漫画誌がこれだった1970年8月。


ジョーを昨日にした世代は、大学でデモしなかった。
レジャーした。
少年漫画誌はこうなった1980年。


◎坂東國男

私(姫野)は滋賀県出身なのですが、
坂東指名手配犯の実家は、とうとう家は解体されました。
ずいぶん長いあいだ、
そのまま残ってたんですね。

親の病気で滋賀−東京を往復しているので、
通過するじゃないですか。
お父さんがお詫びされたお風呂場は、
擦りガラス越しにそのままだったんですよ。
長い長いこと。

つい最近までといってよい。
(大人の時間感覚では、3、4年前って、そうなってしまう)

膳所高か石山高校か、
男子なので制服で区別できなかったけど、

通り掛かった高校生に
「きみ、この家、なにか知ってる?」
と聞いたら、
「古い家。ずっとあるけど、なに?」
と聞き返された。

あさま山荘のこと、知らなさそうだったので
いや、べつにと答えた。


なぜ、あんなことになったのか、
私は知りたかった。

人々のためになろうとやったことだったろうに、
なぜ、あんなことになっていくのか、
彼らの告白著書をすべて読んでも、
わからなかった。

なぜ、あんなことになっていくのか。
なぜなのか、
なぜなのか、
いつも、そう思うのである。

なぜ、あしたのジョーは、いつから、ジョーじゃなくてってしまったのか。
https://books.bunshun.jp/ud/book/num/9784167920418
中3トリオと同世代の皆さん、Michel.Polnareff


中3トリオと同世代の皆さんが、中3や高校生だったころから、
ポルナレフは、現在、令和6年に至るまで、
ずーっとミュージシャン現役です※

今年のカレンダーで「ずっと元気」のお裾わけをもらいました。
同世代の皆さんにも、ちょっと配りたいです。

昔はトンガってた人でしたが、
今は、やさしいおじいちゃま……になられたそうです。
(フランスでのコンサートに行かれたファンクラブの皆さんのお話から)

※日本のレコード会社がレコードを輸入しなくなったので、
日本では彼のニュースが流れなくなったため、
「あの人は今」みたいに思っている人が多いようですが、
それはまちがった事実です。

Himeno Kaoruko


知人にこの写真をLINEすると、
全員が「内田祐也?」というレスでしたが……。
深夜放送、1970年代、80年代、
エッチ話は、する人によって風合いがあって、
谷村新司さんは、健康的だった。
ちーたんは、落語的な話芸があった。
諸兄(もろあにい)は、ストレートに体験談だったので、
大人の人の話、という感じだった。

私がダメだったのは××で、
中学生ながら、下品と感じて、どうしても受け付けられなかった。
でも、人数的には、あの人のエッチ話が一番人気だったように思う。

セックスのことをエッチしたというのは
すごくいやだが、

深夜放送の、ああいう話は、猥談というのとも、
艶笑小話というのとも、ちがって、
エッチ話、というのが合ってる。

〜姫野

電車の中や、待ち時間に、軽く読むのに、まったく合ってない一冊「顔面放談」

お買いもとめの上、家でじっくりどうぞ。
石川球太先生でしたか、谷口ジロー
過日のブログ。
「高橋よしひろ、流れ星 銀 かと思ったよ」のタイトル。
「昭和館」に展示されていた少年マガジンの表紙の漫画。
答えが、わかりました。

《ブログの画像は戸川幸夫・原作/石川球太/作画の『牙王』(キバオウ)かと思われます。石川球太さんの代表作はこの『牙王』と『少年ケニア』。
この時期にアシスタントをやっていたのが、谷口ジローさん。
ちなみに牙王で検索すると仮面ライダーのキャラクターがでてきてしまいます。》


そうでしたか。
高橋先生は、きっと、子供時代にこの漫画を読んでいらしたのでしょうね。
教えていただいて、ありがとうございます。

姫野嘉兵衛(カオルコ)
高橋よしひろ、ながれぼしぎん『銀牙 流れ星 銀』かと思ったよ
高橋よしひろの『銀牙 -流れ星 銀-』(ぎんが ながれぼし ぎん)
かと思ったよ。
昭和館での展示見て。

私、このころ、女漫画しか読んでなかったので、
わからない。
これは、何という漫画?なのかしら。

〜姫野嘉兵衛(カオルコ)
https://himenoshiki.com/himefile/lettar.htm
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昭和15年生れくらいの人にお尋ね ローズもん、って何?
昭和35年くらいの俗語で
「ローズもん」
って、何?

『秋立ちぬ』(成瀬巳喜男監督)の中で使われてるんです。
シーンの雰囲気からすると、「二流品」みたいな感じだとは思うんですが。
なんでローズ?

昭和35年に成人(というか、俗語が理解できた年齢)となると、
昭和15年生れくらいかな。
ローズもん、って何でしょうか?

・・・と書いていて、ふと思った。
もしかして、「路地もん」がなまったの?
それとも藤原釜足(俳優)の発音ゆえに「路地もん」が「ローズもん」って聞こえただけ?

高級フルーツとしてビニールハウスで手間かけて作ったフルーツじゃなく、
路地で栽培したフルーツ……っていう意味で「路地もん」と言ってたのが、
しだいになまって「ローズもん」?

「秋立ちぬ」も、いいです。
短いし、みなさん、よかったらご鑑賞ください。
アマプラで見られるですよ。
「だってあんたのお母さんは中年女でしょう。中年女って怖いんですって。男に狂うと子供のことは忘れてしまうんですって。あんた、忘れられたのね」
と一木双葉ちゃん(子役)の棒読みのセリフが、棒読みだけにシミる。

〜姫野嘉兵衛(カオルコ)
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