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★小説家。嘉兵衛は雅号。「嘉兵衛」で「かおるこ」と読む。
 
ちょっと前のもの
 
手紙の書き方(だれか宛て)、文例、具体的

手紙を書いたことがないという人も増えている現在ですが、社会人になれば、手紙を書く必要がある場合も出てきます。ネットで調べてさっさと書いて出そうとする人も多いですが、その姿勢で書くと、書いた手紙が相手に届いたときには、相手をムカッとさせる内容や礼儀作法になっていることだってありえますから注意されたし。

いえいえ、ネットで調べることが悪いんではないですよ。ネットで調べて、それを足掛かりにして、もうすこし自分なりに手紙の書き方に注意して、書けば、相手の胸に響く文面にもなるだろうに、という意味です。

基本的な体裁は、このサイトなどどうでしょうか。http://www.midori-japan.co.jp/letter/letter-manners

でも、具体的な文面はどう書けば? それには「作家の手紙」(角川文庫)などいかがでしょう。「作家の手紙」というタイトルから、いろんな作家が、だれかに出した手紙を集めたものだと思われるかもしれません。ちがいます。

日常生活で、苦情の手紙を出さないとならなくなったときの手紙、せっかく送ってくださった中元の品が実は腐っていたので困っているという手紙、こんな小説を書いたから見てくれと一方的に原稿を送られてきて断る手紙、などなど、具体的なシチュエーションを作家が想定して、具体的に手紙文を示している文庫です。

タイトルがよくないなあ(と、思う)。「日常手紙の文例集・プロ作家作成編」とかにすればよかったのに。

https://www.amazon.co.jp/%E4%BD%9C%E5%AE%B6%E3%81%AE%E6%89%8B%E7%B4%99-%E8%A7%92%E5%B7%9D%E6%96%87%E5%BA%AB-%E5%8C%97%E6%96%B9-%E8%AC%99%E4%B8%89/dp/4041612284

レビューを投稿している人も、みなさんこの本を誤解されたようです。手紙形式の短編集なんだ、と誤解してしまった人。作家がほんとになにかの機会に書いた手紙を公開して集めたと誤解してしまった人。手紙形式のショートショートと誤解してしまった人。などが投稿されているようです。ちがいますって。…うーん、まあ、こういうふうに読んでたのしむのも、アリかもしれませんので、これらの方のレビューが悪いというのではありませんが…。

この企画について、私はこの本の編集者から詳しく説明を受けたですよ。「読者が、日常生活で、手紙を書くときには、よくある手紙文例集によくあるようなシンプルなお祝いや連絡だけじゃないでしょう。ビミョーなシチュエーションというのがありますよね。そういうシチュエーションを想定して、その具体例を書いてほしい。だから、いわば実用書だと思って書いてほしい」と。

(fm姫野)

姫野カオルコ(ひめの・かおるこ)。漢字表記は姫野嘉兵衛(嘉兵衛でカオルコと読む)日本の小説家。1958年滋賀県甲賀市生まれ。非大衆的な作風だが独特の筆致の心理小説で読者層は男女同数。『昭和の犬』で第150回直木賞を受賞。最新文庫は『純喫茶(PHP文庫』。連絡先は「姫野カオルコ公式サイト」から http://himenoshiki.com/