姫野カオルコ周辺ブログ…運営&宣伝=KOGA工房

★小説家。嘉兵衛は雅号。「嘉兵衛」で「かおるこ」と読む。
 
ちょっと前のもの
 
目の見えない人に会ったら、手を引くな fm姫野カオルコ(嘉兵衛)

連れと4人で駅前のマクドで待ち合わせをしたら、目の不自由な人がゴミの分別に困ってらしたので手伝った。目が見えなくなってまだ日が浅いかんじの人だったので、「お手伝いしたほうがいいですか? かまわないほうがいいですか?」と訊いたら「手伝いをお願いします」と言われたので、階段をいっしょにおりて、交差点を渡って、駅の改札までいっしょに行った。

彼が杖を持っているのは右手だったので、私は彼の斜め左前に立って、「左手をのばしてください。私の腕があります」と言い、彼の左手で、私の上腕を掴んでもらった。「あなたは今、私の腕の上のほうを掴んでいますよ」「はい」「では、動きますよ」「はい」「階段です。私から先におりますね」「はい」「あ、向かいから人がのぼってきました。あなたの右側をすれちがってのぼっていくかんじになります」「はい」。マクドを出た。

「この前の交差点をわたると駅ですが、駅までいっしょに行ったほうがいいですか?」「はい、お願いします」…というかんじで、状況中継(?)しながら駅の改札までごいっしょしたのだが、ほかの連れ3人が、あとから「びっくりした」と言う。

「わたし(ぼく)、今まで、手をひこうとしてた。そうすると立ち止まってしまわれるんで、こっちも困ってしまって、いつもどうしたらいいのかわからなかった」と。3人は博識の人ばかりだったので意外だった。

「目の不自由な人の手をひいてはだめ」というのは、けっこう昔にどこかで教えられたので、いつもそうしていたのだが、「それ、そんなにみんな知ってることではないと思うよ」「盲導犬を撫でたりしてはいけないということより、ぜんぜん普及してることじゃないと思うよ」と言うので、今日はこの話をアップしておく。

こういうサイトも見つけた↓

http://www.thka.jp/blind.html

(2016・12・1ブログ再アップ)

profile

姫野カオルコ =姫野嘉兵衛。作家。'58滋賀県生まれ。非大衆的な作風だが独特の筆致で男女問わぬ読者。『整形美女』(光文社文庫)など著書多数。

連絡先は公式サイトhttp://himenoshiki.com/の《連絡方法》参照。