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★小説家。嘉兵衛は雅号。「嘉兵衛」で「かおるこ」と読む。
 
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異常性愛ハレンチ、塚本監督トークショー、行ける人は見に行ってください fm姫野カオルコ(姫野嘉兵衛)

●「異常性愛ハレンチ」石井輝男監督(1969年・東映)、澁谷のシネマヴェーラで、6月14日(水曜)と、16日(金曜)にやりますから、行ける人はぜひ見に行かれるとよいと思います。上映時間は「シネマヴェーラ」のHPで確認↓してください。14日は塚本晋也監督とリリー・フランキーさんのトークショーもあります。

http://www.cinemavera.com/schedule.php

●「幻の湖(橋本忍)」はケッ作である。見た人ならお分かりと思いますが、あんなふうな映画にしようと思ってたわけじゃなかろうに、あんなふうになってしまって、でも結果的にはケッ作。反して、「異常性愛ハレンチ」は鬼作である。笑えるシーンは多々あるのだが、同時にすごく怖い。主人公の男が。むしろ現代に見たほうが怖いのではないか。若杉英二の怪演は、鬼気迫る。ものすごくリアルで怖い。

●お若い方のために公開当時の風俗を紹介しておくと、主人公の男が「愛してるんだよ〜ん」と何度も言うが、これは当時「だよ〜ん」というのが流行ったのである(参考・赤塚不二夫)。青江ママ(新宿ゲイバーのママ)も、当時はよくTVに出ていた。

この映画の公開されたころ、TVの「ザ・ガードマン」がハレンチ化して、PTAとかから「子供に見せたくない番組」にされていた。そのころの「ザ・ガードマン」に、「異常性愛ハレンチ」にすごくタッチの似た回があった。「ザ・ガードマン」は傑作選がDVD化されていて、私はこの回をもういちど見たいのだが、タイトルがわからない。ジョージ秋山(だったと思う)の漫画のコマが何度も画面に出てくる。「いやよ、ジョー、なにをするの」という作中漫画の女のセリフを、その回の主人公の男が何度も棒読みでつぶやく。この回のタイトルはなんだったか。知りたいために、年代から「このへんでは?」と思って「ザ・ガードマン」を見るのだが、ない。DVD化に洩れた(フィルムが残ってなくて)のか?

話がそれた。「ザ・ガードマン」はおいといて、まあ、時間の都合がつく人は、澁谷に行きましょう。

●むかしはどこの映画会社も、東京と京都に撮影所を持ってたから、これは京都で撮ったのかなあ。琵琶湖大橋ができてまだそんなにたってないころで、琵琶湖大橋を画面に入れたかったんだろうな。主演の立花ますみはじめ、女優さんたちは京都弁でしゃべっている。大坂出身でも、京都弁指導がついたのか、大阪弁ではない。あ、「吸血ゴケミドロ」に出てた人は大阪弁だったかな。

壁にかける、腕時計を巨大に拡大した時計。主役はじめ女優さんたちが着ているミニのワンピース。サイケな網の影になる照明。丸いクッション。洋酒を高価なものとして部屋の飾りにするインテリアのセンス。ベッドのそばにある、和風のタンス(上部にガラスのケースがついていてコケシを飾る)。1969年、ボディペインティングが流行ったころ、由紀さおりの「夜明けのスキャット」や「真夜中のギター」「フランシーヌの場合」、週刊マーガレットでは「ガラスの城(わたなべまさこ)」「お金ためます(忠津陽子)」「奥様は18才(本村三四子)」が人気ばつぐんだったころ。ではぜひ「異常性愛 ハレンチ」を御覧ください。