昔はネットがなくて情報を得るには「ぴあ」しかなく、その「ぴあ」だって発刊当初は「こんな便利な雑誌が出た!」とすごい話題だったそうだ。1970年代サイケの学生は、なにかイベントはこつこつ自力で得るかポスターをみかけるとかしかなかったらしい。
だから「ぴあ」があった私の学生時代はまだ便利だったのだが、それでも「ぴあ」にはマギー司郎さんのマジック開催場所まで出てなくて、サイケ時代の学生みたいに、こつこつ自力でマギーさんをおっかけるしかなかった。「会場でお手伝いしてくださる方いるかな?」と言われると、手をいっしょうけんめいあげていた。「好きな色を言って…」といういつものマジックね。
この話は前にもしたな。それで、あるとき、マジックショーのあと、ちかくの店で、マギーさんがごはんを食べていらして、握手してもらった。
それからずーっと年月がたって、「リアル・シンデレラ」という小説を書いたのだが、私にとって倉島泉ちゃんはマギー司郎なんだ。マギーさん、家がなくて、いろんな駅のロッカーにちょっとの荷物をおいて、あちこち風来して、暮らしてたんだよね。ホリエモンがホテル暮らしはミニマムな生活、スーツケース2つもあったらそれで人はやっていける、って発言していたがスーツケース2つもあったら、って多すぎないか? やっぱりマギーさんとじゃ格がちがう。修道女もボストンバッグ1つで移動なんだよね。鴨長明は折り畳み式の家で移動。方丈のあの家、釘はなくてネジでとめるようになってて、パタパタと畳んで移動していたというが、京都の冬って寒かったろうに。
tw.by姫野カオルコ(姫野嘉兵衛)=http://himenoshiki.com。ウィキ=https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%A7%AB%E9%87%8E%E3%82%AB%E3%82%AA%E3%83%AB%E3%82%B3
ツイッター、ブログの運営はkoga工房なので、ツイッター宛に返信するとkoga工房に届くのみとなります。姫野への連絡は「公式サイトhttp://himenoshiki.com/→連絡方法」から。