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★小説家。嘉兵衛は雅号。「嘉兵衛」で「かおるこ」と読む。
 
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宇津井健、水戸黄門、風速七十五米 tw姫野カオルコ(姫野嘉兵衛)

風速七十五米、昭和38年大映、この映画ですでに宇津井健はザ・ガードマンの気配だ。

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それでですね、私は大映映画が好きですが、かんちがいさせているかもしれませんが、「なつかしくない」ですよ。なつかしくて見てるわけじゃない。大映映画を夢中になって見たもんだ、という世代は私より10歳くらい上の世代ですね。ジムで同世代の人としゃべっても、だれも京マチ子の映画見てないもん。なつかしくて見てるんじゃなくて、日本映画がめちゃくちゃパワーあった時代の作品がおもしろくて見てるのと、もうひとつは1950〜60年代の基調な日本の光景が興味津々、ものすっごくおもしろくて見てる。

 

これはもう映画の圧倒的勝利で、このおもしろさは映画にしかない。だからこのころの映画は、何見ても、その話がつまらなくても、この点はたのしめるのが保証されてますから、やめられないですよ。

 

それで、さて、風速七十五米は、製薬会社のネオンの立派なのが完成して、そのお祝いに屋上でパーティが開かれて、テープカットするのが、「・・建設のおじょうさんにテープを切っていただきます」って、いまなら考えられないような人が(ネオンをつくるのをうけおった建設会社の社長の娘さん)カットしている。その役が「痴人の愛」でナオミをやった叶順子、へい、ドモンジョ、だ。

この映画では、へいドモンジョな雰囲気ではなくて、叶さんは映画ライトで目をいためて早くに引退したが、もっと長くやっててほしかったな。

 

季節は夏で、スクリーンの中の、会社のシーンも家の中のシーンも、みんな冷房は、扇風機。宇津井健は「台風は危ないんだ」と言いながら、どのシーンでも腕を拭く。そうか、この時代、サラリーマンは腕にも汗をかいたんだなとは思うが、ほかの男優が額や首を拭くのに対し、宇津井はとにかく腕を拭くのが印象的だった。

 

この映画は「黒のテストカー」みたいな、企業サスペンスで話をもっていこうとして、そこに当時としてはすばらしい迫力の、いまみてもすばらしい特撮をいれこんだ。そのため、作品としてはどっちつかずになったきらいがありますが、そんなことはもう大映を見ているとたのしくて、どうでもよくなる。

 

自然を侮るな、人間は奢るな、という警鐘を鳴らすドラマにしていくつもりなのが、田宮二郎の格闘シーンになると、動きがかっこよすぎて(それはもう、ほんとにかっこよくて、プロポーションもほかの俳優とはぜんっぜんっちがうため、ほんとにかっこよくて)「娯楽映画〜!」になってしまい、ますますどっちつかずになるのだった。そこがおもしろかったが。

 

そして、田宮二郎というひとは、あまりにかっこよくて、それが架空なかんじして、すてきとかどっきんとか、あるいは女性が夢の中で、抱かれたい俳優としておもいえがくようなタイプにすこしもならない。ショールームにかざってあるなにかみたいな、ザ・フィクション、というかんじなんだよね。こんな俳優いないよ。ほんとに早死にしてもったいない。次男はお父さんによくにてたのに、これも早死にしてもったいない。美男薄命だ。長男はおかあさんに似ている。おかあさんがまた、日本映画史上、屈指の美人で、フジはフジでも山本富士子より田宮夫人のほう整った顔ではないかと(CGグラフィック的に)思う。こんな美女と結婚するところがまた、田宮二郎の「ザ・フィクション」なところだ。

 

ドモンジョ叶順子のお父さん(建設会社の社長)が、私には佐野浅夫に見えるんだが、あれ、だれですか?キャストを検索しても出てなくて。佐野浅夫にしては昭和38年なら、もっと若いはずだから、ちがうのか。うーん、昨日のブログに書いた、あの謎のおっちゃんに、聞きたいところだ。

tw.by姫野カオルコ(姫野嘉兵衛)=http://himenoshiki.com。ウィキ=https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%A7%AB%E9%87%8E%E3%82%AB%E3%82%AA%E3%83%AB%E3%82%B3

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