姫野カオルコ(嘉兵衛)のブログ…運営&宣伝=KOGA工房

★小説家。嘉兵衛は雅号。「嘉兵衛」で「かおるこ」と読む。
 
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刈部謙一さんのお葬式 tw姫野カオルコ(姫野嘉兵衛)

2018・3・21(水曜)。春分の日にはげしい雪。刈部謙一さんのお葬式に行く。フリー編集者の刈部謙一さんから1994年の私の誕生日にいただいた青い灰皿。灰皿には使わずにずっとケータイ置くのに使っていて、いまは充電するときのお皿になっている。濃いコバルトブルーのガラスのきれいなお皿で、見るたび刈部さんを思い出していたのだが、これからもより思い出すことになるだろう。

「ひと呼んでミツコ」の原稿をいきなり持ち込んで単行本にしてもらったのです…ということをインタビューで、これまで何度も答えてきたが、これは希有なことでレア中のレアの単行本上梓だった。だから出したとき姫野カオルコなんて知ってる人はゼロ人にひとしく、「ひと呼んでミツコ」って、たとえば「私は総理の愛人だった」とか「ジャニーズの性処理係として生きた女」とか、いかにも目をひくタイトルじゃなく、いまから思えば売れなさそうなタイトルだった。でもあるとき、ぶあつい封筒のお手紙が届き、丁寧な感想が書いてあって、「女・橋本治といったセンスでした。これからもっとはばたいていけると思います。がんばれ」というようなことが書いてあった。文面はあたたかくやさしいのだが、あってみると怖い顔をして愛想を言わない人で、はじめ、わたし、喫茶店でどうしようかと思ったくらいだった。でも、1分しゃべると1分後には手紙のとおり、あたたくやさしいことがもっとわかる人だった。お酒を飲まないので、以来、静かに交流をつづけていたが、こんなことなら、もっとたくさん会っておくのだった…。集英社のなにかの会で紹介されたご長男さんが、そのときはまだ学生ょぽかったのに、今日のお葬式ではお父様に似てきていて、こうして年月がたっていくのだなあと思った。みなさんも、好きな人とは会ってね。

注意!ツイッター宛に返信するとkoga工房に届くのみとなります。姫野への連絡は「公式サイトhttp://himenoshiki.com/→連絡方法」から。