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★小説家。嘉兵衛は漢字表記。「嘉兵衛」で「かおるこ」と読む。
 
ちょっと前のもの
 
(姫野カオルコ)高取英さんの若いころの写真が壁に貼ってあって、
これ、服からすると1976年くらいかなあ。高取さんが26歳くらい?

長いあいだ知ってた人の、子供のころじゃなくて、18〜33歳くらいの写真を見ると、万感胸に迫るよね。
その人とのことや、その人がその年齢だったころの時代の風潮や(たとえ知らなくても後年の知識とかで知る時代や)、いろんなこと思ってね…。

出版業界の人とは、私は95%交流がない。どこかの会社の玄関とかフロアとかですれちがうとか、どなたかのお葬式だとかですれちがったらお辞儀をし合うことはあっても、交流というものはない。しておられる人もいるのだろうが、私はほら、mgm保育園(仮名)のころから、吉良上野介みたいに、たきぎ小屋(吉良は炭小屋か)に隠れて、みんなと接触しなかったくらいだから、みつごのたましいひゃくまでさ。
(ここは、角川映画・初代犬神家の、「あおぬましずまさ」と明かすときの口調で)

高取さんは数少ない5%の人だった。きっと、あの、いつもやさしい、おだやかな口調(しろしろしろんとした)のなさるわざだったんだろう。
舞台のある日にパッときてパッと帰ってたから、今思うと、そのつど、もっとしゃべっておけばよかった。

高田ゆかちゃんと新宿の喫茶店でお茶をいっしょに飲もうと言ってくれて、そのあと「高田ゆかは仕事が忙しくなったから、これが最後だと思ったので、誘ったのです」というメールが来たが、高取さんとお茶飲むのが最後になってしまった。いくらゆかちゃんが仕事が忙しいし家も忙しいから、もうあまり舞台に出られる機会がなくなるであろうと思ったとしても、「これが最後だと思ったので」という一文に、「えー、不吉な、こんなふうに書くことないじゃん」と電話で言ったように思うが、ほんとに最後になってしまいました…。あー、さびしいなあ。
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