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★小説家。嘉兵衛は雅号。「嘉兵衛」で「かおるこ」と読む。
 
ちょっと前のもの
 
仙台市青葉区のY.直子様、お手紙ありがとうございました。姫野カオルコ。(続きはブログで)
◎仙台市青葉区のY.直子様

とてもおきれいな字でお手紙をいただき、嬉しく存じます。字がおきれいなだけでなく、便箋の罫線との配分もバランスがよく、すばらしいです。

以前に飼っていらしたという、マロンの被毛を黒にしたような雑種犬は、こにくらしい子役タレントのような犬(犬種は伏せる)に吠えられても、じっとだまって堪えて、立派でしたね。

私の近所にも、直子さんの飼い犬に向かって吠えてきたような犬(犬種は伏せる)がいます。そいつは、飼い主さん(180僂らいのがっしりした男性)が抱っこすると、抱っこされた高いところから、勝ちほこったように、私を(というか、たまたま飼い主さんの横をとおりすぎてゆく通行人を)、見下して吠えます。

高いところから下にいる人を吠えるのがうれしいのか、いつまでも吠え続けます。カン高い声で。「おーっほっほっほっ」というふうに聞こえます。

ですので、直子さんが犬と散歩なさっていたときに感じられた「ガマン」のお気持は、よくわかります。

マロンは、『昭和の犬』にもキーパーソン(?キードッグ?)で出てきます。
主人公はペー(北・中国語読みでぺー)という犬を(小さいころに)飼っていた。50歳をすぎた今は当然、ペーはもういないが、ペーそっくりな犬を道でみかける。その犬は、首輪にマロン、と、たんなるマジックで名前を書いてもらっている。

マロンはなぜか主人公になつく。

…と、主人公と、ふとしたことで知り合ったマロンという雑種犬との、心のふれあいを涙涙でつづるのが売れセンなのかもしれませんが、そんなおかしなことはできませんでした。

50歳をすぎるまで、大病なく生きてこられた。これはものすごく幸せなことです。50歳をすぎたら、家族でも親戚でも、小学校時代の友人、中学校時代、高校時代の、元気だった友人でも、死別を、何回か経験します。

大病なくここまで生きてこられた平凡な日々。それが、いかに幸運であったか、いかに天から授かった幸いであったか。そういう話なのですが、でも、そういう話は、平凡を描くわけですので、とても地味です。

機会があったら、どうぞ書店で手にとってやってください。『近所の犬』も『昭和の犬』も、どちらも、文庫になっています。

あと『レンタル』も、単行本と文庫とでは、文庫化するさい推敲を加えたので、文庫のほうがグレードアップしています。解説もついています。あと、『レンタル』は三部作の3部目です。1『ドールハウス』2『喪失記』3『レンタル』です。

仙台市には一度行ったことがあります。同級生夫婦が異動で住んでいたので案内されて、牛タンを食べました。
仕事の都合でいろんなところに引越しをしなくてはならない夫婦でしたが、
「いろんなとこに住んだけど、一番、仙台がよかった」
と言っていましたよ。
直子さん、とにかくお元気で、お過ごしくださいますよう。
重ねて、お手紙、ありがとうございました。

姫野カオルコ
連絡先↓
https://himenoshiki.com/himefile/lettar.htm





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