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★小説家。嘉兵衛は雅号。「嘉兵衛」で「かおるこ」と読む。
 
ちょっと前のもの
 
(by姫野 )福満しげゆき 、育児1巻 、 続きはhttp://only5.himenoshiki.com/
福満しげゆき・「妻と僕の小規模な育児 1巻」(講談社ヤンマガコミックス)
http://kc.kodansha.co.jp/product?item=0000327927
やっぱり、福満さんはgiftedですね!
前にもブログに書いたように、

(1)「私生活をただ描く」のは、ドラマでは「してはいけないこと」である。
(2)してもよいのは有名人だけ。
(3)もし「私生活をただ描く」なら、「描きよう」にオリジナルな個性が出せる人に限られる。

・ドラマ=小説・漫画・映画・演劇など
・有名人=殺人をおかした人、誘拐されて脱出してきた人、ネス湖で怪獣と戦った体験がある人、など非凡な体験の持ち主。
加えて、時の総理大臣、時のオリンピック金メダリスト、時の芸能界スター(現在、スターは存在できない時代になったので、「テレビによく出ている人」にスケールを縮小)。
有名人なら、どんなに文章がヘタでも、告白すればよい。有名人なら、その日に買った買い物のレシートを公開しても、みんなが興味をいだく。
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福満さんは(3)に該当する、希有な漫画家です。(小津安二郎もそうです。紀子三部作など、何一つ事件はおこらない)
今回の第1巻の、ホスト感たっぷりのお医者さんなど、ものすごくよくわかる。

そんなお医者さんに会ったのは、福満夫妻であって、私も読者も、知らないわけですね。そして、それがホスト感たっぷりでも、それはともかく、お医者さんに診察されるときの(あるいは自分の子供が診察されるときの)、だれもが抱く、ある種の緊張感のなかで、ふと、そんなことを考えるカンジというものを、みごとにとらえているので、「わかるわかる」と思って、おかしいわけです。

……と、(あえて)説明するとおかしくなくなってしまうので、もうやめときましょう。

「おいチビやけんなめられるったい」というようなセリフも、こういうふうになると、おかしいわけです。

by姫野カオルコ
https://book.asahi.com/article/12984661