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★小説家。嘉兵衛は雅号。「嘉兵衛」で「かおるこ」と読む。
 
ちょっと前のもの
 
つくば市のA.Y様 、お手紙ありがとうございました (fm姫野カオルコ)
つくば市のA.Y様

Aさん、ジェンダーについての独学をされているとのことで、丁寧なお手紙をありがとうございました。
この分野のことは、1990年代には、学問としての研究はなされていたものの、テーマとして扱うことは、まだ文芸では、あまり一般的ではありませんでした。

もちろん、古くですと「人形の家(イプセン)」など、存在したのですが、時代が進むほど、かえって、お客様(読者? 受け取り手)のほうが、どうしても「ウーマンリブだあ!苦手だあ!」と茶化すような気風が強かったのです。


ましてや、このテーマをユーモラスに表現したりすると「ワケがわかりません??」と言われたものです。
拙著の『受難』はその典型的な例で、映画化されたとき、主演の女優さん(岩佐真悠子ちゃん)が「脱いだ」ことばかりを宣伝されたり、過激な性描写のように宣伝されたりしました。
映画は映画として、別物だと思っておりますので、 そうやって宣伝するしかなかったのかなと思います。が、過激な性描写のシーンなど一カ所もなく、これを期待してきた観客はさぞや「がっかり」して、怒って帰ったのではないかと思います。
主演の岩佐さんも、過激な性描写を演じる気持ちなどさらさらなく、キュートにたのしく熱演されたのに残念でなりません。

フェミニズムというものは社会システムの中では、マウント争いと化してしまいがちなのも確かです。
Aさんにおかれましては、どうか、そうなることなく、現実を見据えて、若い力で将来を拓いていっていただきたく、陰ながら声援を送ります。


「美咲ちゃん」は、「ごくふつうの女の子」として設定しました。加害者たちは「からかうために」、デブだとか頭が悪いとか言っています。が、通っていた進学校の偏差値も高く、デブでもブスでもないのです。なのになぜ、こんなことを彼女は言われたかというと、それは−−−この先は本に書かれているとおりです。

小説は、どの小説もそうですが、読む人の中身を映し出します。とくに、この作品は。
「ミラー小説」と私は呼んでおります。
読んで、そのまま、その人の中身が映し出される。
Aさんのお手紙(この小説に対して感じたAさんのお気持ちを綴られたお手紙)には、Aさんの鮮潔な情熱が滲んでいます。
どうぞ、学生生活が充実したものとなりますよう、健康な日々でありますよう。

2020・6・9 姫野カオルコ







喪失記(ジェンダーをテーマにしたもの)
https://www.kadokawa.co.jp/product/199999183506/

受難
https://books.bunshun.jp/ud/book/num/1676562800000000000S


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https://himenoshiki.com/himefile/navi2.htm

謎の毒親
中瀬ゆかりさん紹介(TV出演時の動画)
http://himenoshiki.com/sozaifile/doku.mp4



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